共依存って悪いことですか？
「共依存」って皆さんご存知でしょうか。
《「きょういぞん」とも》依存症の一。
特定の人間関係に依存する状態。
自己の存在意義を認めてもらおうとして
過剰な献身をくり返すなどの行為がみられる。
DV（ドメスティックバイオレンス）を受けた女性が、
「自分が至らないために起こった」と考えて暴力に耐え、
人間関係を解消できないなどの例がある。
DVが起きてなくても、共依存関係の恋愛はあります。
金銭的な依存、精神的な依存もそうですね。
皆さんは、共依存って悪いことだと思いますか？
結論から言えば、僕は悪いことだと思いません。
ただし、条件付きで、
それが過度でなければ、実害が及んでいなければ、です。
以前彼女に言われました。
「共依存でなく、相互依存の関係を築いていきたい」
てことは、当時の僕たちの関係は共依存で、
相互依存ではなかったわけですね。
「相互依存」って、何でしょ？
相互依存とは、それぞれがしっかりと自立ができているうえで、
状況によっては、お互いに依存し合うこともできる関係性のことです。
まず、どちらも自立していることが前提で、
フレキシブルに依存したり自立したり、お互いの立場の入れ替えができる関係
とも言えます。
相互依存とは | ビジネス・心理学用語集：意味・解説など | ビジネス心理学
自立が前提である、というところが肝でしょうか。
つまり、彼女は、
彼女や僕が自立できていず、相手に依存ばかりしているのはよくない、
ということが言いたかったようですね。
だから、共依存なんてもってのほかだったわけです。
うーん、おそらく僕が言いたいのは、
共依存でも、精神的な依存はOKということかと思います。
例えば、彼氏が彼女に精神的に依存している。
彼女がいないと自分は生きていけないと「思って」いる。
（実際はそんなことはない、というところが重要そう）
毎日仕事の愚痴を彼女に聞いてもらう。
彼女は、「手が焼けるなぁ」と思ってるけど、
一方で必要とされていることで満たされる部分もある。
困ったことがあれば、彼氏は彼女に意見を求める。
自分で決めることがなければ、彼女が彼氏の背中を押してあげる。
これって、悪いことでもなんでもないですよね？
端から見たら、共依存で精神的に依存している彼氏がだらしないなぁ、
彼女は甘やかし過ぎだ、という意見が出てきそうですが。
むしろ、コミュニケーションがあって、
とても良いカップルだと思います。
お互いが自立しすぎており、お互いを必要としていなければ、
それって恋愛関係をつづける必要ありますか？
重要なのは、
本人たちの関係を、本人たちがどう思っているか、
ということです。
以前にも、書きましたが、
恋愛関係に一般論や他人、世間の意見を持ち込む必要は、
僕はないと思っていますので。
ですから、
逆に言えば、やっぱり過度な共依存はよろしくないですね。
DVはその象徴ですし、金銭的な依存もよくない。
夫がギャンブルで借金を背負っても毎日飲み歩いてるのに、
妻は返済するために仕事をしている、とかかな。
夫が自分の無責任から目を背けつづけたら、
妻が不満を抱えているのに、それを自分で抑圧していたら、
おそらくこの関係はいつか破綻します。
ちなみに、僕の両親は共依存でした。
と、息子としては思っています。詳しくはここでは述べませんが。
ただ、ふたりの人生は幸せだと思います。
母は父を愛していましたし、
父は母に支えられて生きてきました。
ふたりにとって、互いが必要不可欠な存在だったのは間違いないでしょう。
仮に、ふたりが長い人生を振り返ったときに、
「自分たちの人生は共依存関係で過ごしてきたから、
不幸だったんだ」
と思ったら、それこそ不幸じゃないですか？
だから、ふたりがそれでいいなら、
そんな定義は必要ないのです。
皆さんはどう思いますか？
あー、ただ、
共依存だから幸せになれない、と自分の状況に気づいた場合は、
それを改めていく努力は必要ですね。
それについては、また改めて書きたいと思います！
