カウンセラーいーちんのブログ

恋愛体験談、家族、コミュニケーション、毒親、アダルトチルドレン、うつ…etc.

モノを隠すのはなぜかー片付けができないうちの母

こんにちは、いーちんです。
最近、東京の実家に帰っています。
今年の3月に父が他界したので、今は母とふたりで過ごしています。

そんなうちの母。隠し癖があります。


食器乾燥機に並ぶ食器を隠したい母

うちは金持ちではないので、
食器乾燥機といっても、電気は通っていません。
下に網があり、その上に洗いたての食器を並べる、
”天然”食器乾燥機です。

これまではプラスチックのもので、
上に透明の蓋がついていました。

ぼくも居候させていただいてる以上、
食器洗いくらいはするんですが。

毎回この蓋をかぶせることに意味が見出せませんでした。
だって、蓋したら乾かないじゃないですか。
むしろ湿気が溜まるだけ。

そんなある日、
母が新しい”天然”食器乾燥機を購入してきました。

それは金物で、蓋はありません。

「うんうん、これでいいよ、蓋は必要ないし」
とぼくが言う。すると、うちの母、
「この上に食器を並べた後、布巾をかぶせておけばいいのよね」

かぶせる必要なくね?


ストレスや不安の元を隠す心理

母の論理では、
「布をかぶせないなら、その場で食器をすべて拭いた上で、
食器棚に片付けなければならない」とのことでした。

いやいや、それじゃあ、
食器乾燥機すら不要じゃないか。
お盆の上にでも置いて、それから拭けば、十分でしょ。

母はとにかく、
洗いたての食器を隠しておきたいように、
ぼくには見えたんですね。

そこで調べてみると、

このように私たち人間には、人に見られたくないものだけでなく、自分が見たくないものも隠すという習性があるようです。それでは、このような行動はどのようにして起こるのでしょうか?例えば、心理学では防衛機制という概念があります。これは無意識的に不快な気持ちを押し込めたり、問題をないことにしたりする心理的な作用で、いわばこころの安全装置として不安やストレスなどから自分(のこころ)を守るものと考えることができます。すなわち、防衛機制という概念を使えば、見たくないものを見ることによって、自分が不安になったりストレスを感じないように隠してしまう(見なかったことにしてしまう)のだ、と説明することができるわけです。
> [隠すこころと脳内メカニズム | リレーエッセイ | 静岡産業大学](http://www.ssu.ac.jp/relay-essay/170206/)

うん、母はやはり隠しておきたかったんじゃないかな、と。
洗いたての食器は、おそらく不安の元ではないと思うけど、
ストレスの原因になるものなのかな、と。

母は、潜在意識の中で、
「洗いたての食器をそのままにしておくのはよくないこと!」
というルールを抱いているのではないかな。

もしくは、以前に、
父や祖母(母の母)から叱られた経験でもあるのだろうか。

そんなトラウマから自分を守る(防衛機制)ために、
布巾で洗いたての食器を隠す、という発想に至ったんだと思います。


倉庫のようになったある部屋

そんなうちの母。
モノが捨てられないんです。

だもんで、
以前からたまにぼくが実家に帰ると、
どんどんモノが増えているのにびっくりさせられていました。

うちの奥さんが初めて実家を訪れた際には、
あまりのモノの多さに、奥さんが、
「お義母さん、断捨離手伝いますよ!」
と言ったくらいですから。

そして、ある一室の戸を開くとそこには、
母が通販で購入した衣類、靴、
保険やケータイかなにかの契約書類の束、
昔祖母が使用していた介護ベッド、介護用品、
今では絶対使っていないであろう食器…などなど、
足の踏み場がないくらいにモノが溜まっているんです。

そして、そこにはほとんど足を踏み入れないのです。

さらには、孫がきたとき、うちの母は、
「この部屋には入っちゃダメよ〜」
と言って、孫を入れようとはしないんです。

うん、確実に隠してる。

そんな母曰く、とりあえず衣類を捨てられないのは、
「いつか着る服がなくなるくらい貧しくなったとき(?)を考えると、
捨てられないのよ」ということなんですね。

母の不安が表出する、この倉庫のような汚部屋。

息子として、なんとかメスを入れようと、孤軍奮闘中です。汗
姉も掃除が苦手なので。汗汗