家族ってなんだろう?―映画『万引き家族』を見て
こんにちは、いーちんです。
映画『万引き家族』が上海でも公開されたので、
早速見てきました。
あらすじは、
高層マンションの谷間にポツンと取り残された今にも壊れそうな平屋に、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀の4人が転がり込んで暮らしている。彼らの目当ては、この家の持ち主である初枝の年金だ。足りない生活費は、万引きで稼いでいた。社会という海の底を這うような家族だが、なぜかいつも笑いが絶えず、互いに口は悪いが仲よく暮らしていた。 冬のある日、近隣の団地の廊下で震えていた幼い女の子を、見かねた治が家に連れ帰る。体中傷だらけの彼女の境遇を思いやり、信代は娘として育てることにする。だが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく──。(Filmarksより引用)
「家族」がぼくにとっての人生のテーマである以上、
見ないわけにはいかない!ということですし、
ほんとうに楽しみにしていたんですよね。
映画ですから、いろんな解釈がありますが。
この映画で問われているのは、
「家族」ってなんだろう?
という問いです。
血のつながった父親、母親、そして息子、娘、
祖父や祖母もそうですね、
それらが一つ屋根の下で暮らせば、
それは「家族」なんでしょうか。
映画の中では、
血のつながっていない6人が一緒に暮らしていましたが、
それぞれがそれぞれの役割を担うことで、
「家族」として生活をしていました。
父親役は、子ども役に対して、遊びを教える。
母親役は、子ども役に対して、愛情とゆるしを与える。
祖母役は、孫役に対して、温かい関心を寄せる。
それぞれが、本来の健全な「家族」のなかで起こるはずの
コミュニケーションをとっています。
ひとりひとりが、本来の血のつながった家族のなかでは
満たされなかった感情を、
この「家族」のなかで満たし合っているようにも見えました。
監督の是枝裕和さんは、
この映画で自分自身の「家族」の定義を反映させたくはなく、
ひとつの答えを示したいわけではないとおっしゃっています。
ですが、ぼくとしては、
血のつながった家族だから「家族」になれるわけではないし、
逆に言えば、健全なコミュニケーションや愛情のやりとりは、
「家族」が成り立つ上で必要不可欠なことである、と思いました。
当たり前のことのようですが、
『万引き家族』という映画のなかで
描かれている「家族」はそれを表現してくれているように
感じたんですね。
うーん、いまいち感想がまとまらないので、
登場人物たちをひとりずつ深く考えていきたいな。