カウンセラーいーちんのブログ

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就労移行支援 支援員の給与はなぜ低い!?

こんにちは、いーちんです。

 

2019年4月をもって、

福祉業界(就労支援)に転職しました。

念願の福祉業界!相談員の仕事!ヒャッホーイ!

 

と思いきや。

就労支援の仕事って給与が低いんです。

では、なぜこの業界は給与水準が低いのか。

調べて探ってみようと思います。

 

※今回は就労支援の中でも、就労継続支援A型・B型はのぞいて、

最も求人数の多い就労移行支援にスポットを当てます。

 

 

 

 

就労移行支援の給与水準は?

就労移行支援事業所での主な職種は以下の3つです。

 

・管理者

・サービス管理責任者

・支援員

 

そして、それぞれの給与水準をざっくり言うと、

 

・管理者       25万円/月(額面)

・サービス管理責任者 25万円/月(額面)

・支援員       20万円/月(額面)

 

ですから、概ね年収にすると、賞与があったとして、

 

・管理者       350万円/年(額面)

・サービス管理責任者 350万円/年(額面)

・支援員       280万円/年(額面)

 

実際はもう少し多いかもしれませんが、

管理者・サビ管で、年収400万円くらい。

支援員で、年収300万円くらいでしょうか。

 

 

給与を上げるためにはどうしたらいいのか?

 

ですから、個人的に給与を上げたい!と思ったときに

多くの人が考えるのは、昇進して役職に就くということなんですね。

 

ただ、管理者になるには、それ相応の経歴や業務経験が必要です。

サビ管に至っては、社会福祉士精神保健福祉士の資格を有した上で、

5年以上の福祉施設での実務経験が必要ですから、

少なくとも新卒入社した若者には、遠い先の話になるわけですね。トホホ

 

 

就労移行支援事業所の主な財源

 

では、なぜ就労移行支援事業は、

人件費にそれほどの費用を割けないのでしょうか?

 

1つ明らかに言えるのは、

売上の上限が決まっている、ということです。

 

事業所の売上は、

障害者総合支援法という法律に基づいて算定されて、

行政から支給されます。

 

算定方法は、

単位数 ×    10円 ×    事業所が所在する地域区分に応じた割合

となっています。

 

単位数とは、

福祉の各サービスに対して、

費用算定の元になる数字を国が出したものです。

 

ですから、例えば、

東京都新宿区にある事業所に1日に20名の利用者さんが来所した場合は、

807単位 ×    10円 ×    1.106    = 8925円/1日

なので、1ヶ月20日間開所して、毎日20人来所しているとすると、

8925円  ×    20人 ×    20日 = 357万円/1ヶ月

となります。

毎日定員20名来ないかもしれないんで、だいたい300万円くらいですね。

 

という具合に、売上の上限が決まっています。

そして、ここから経費が引かれるわけですから、

賃金も決まってきますし、

そうやすやすと昇給というわけにもいかないのでしょう。

  

 

財源を増やしていく手立てはあるのか!?

 

この業界で給与水準が高いのは、大手の企業です。

株式上場しているのが、LITALICO(リタリコ)とwelbe(ウェルビー)2社。

特に、LITALICOの給与水準は、他社に比べていい印象です。

 

そんなLITALICOはどんな経営をしているのかというと、

就労移行支援事業以外の福祉事業も展開しています。

以下が就労移行支援事業(LITALICOワークス)以外の事業です。

 

・LITALICOジュニア(学習支援事業)

・LITALICOワンダー(IT教育事業)

・LITALICO発達ナビ(情報発信事業)

・LITALICO仕事ナビ(障害者向け就職サイト事業)

・LITALICOキャリア(人材紹介事業)

・LITALICOライフプランニング(ライフプランニング事業)

・LITALICO研究所(研究所機関)

 

うわ、改めて並べてみるとむっちゃ多いな。汗

 

少なくとも、どれもが就労移行支援事業よりも収益率のいい事業ですから、

これらが就労移行支援事業の売上の少なさをカバーしている可能性は、

大いにありそうです。

 

ちなみに、業界二番手のwelbeは、学習支援事業をやっていますね。

 

2019年現在は、このような形で事業展開することで、

会社全体の給与待遇を引き上げているのが、この業界のやり方のようです。

 

  

諦めて転職するとしたら?

 

「もう給与安くて我慢できない!他の会社に就職する!」となったとき。

同業界で少しでも給与のいい会社を探そうと思ったときに役立つ、

転職紹介サイトをご紹介します。

 

マイナビ転職

tenshoku.mynavi.jp

転職はマイナビ転職-豊富な転職情報で支援する転職サイト

 

こちらは比較的就労移行支援企業が多い印象です。

 

 

LITALICOキャリア

litalico-c.jp

LITALICOキャリア

 

この就労支援業界にはまだこの1社しか

人材紹介サービスをしている企業はありません。

 

サイトに掲載されている求人情報は少ないですが、

直接問い合わせてキャリアカウンセリングを受けると、

ものすごくたくさんの企業の情報を提供してくれますよ。