カウンセラーいーちんのブログ

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就労支援業界で転職活動をして気づいたこと4つ

こんにちは、いーちんです。

 

最近就労支援業界に転職しましたが、

転職活動を通して、10社近い就労支援の企業に面接に行きました。

 

それだけ受けると、まだ10年程度のこの業界の全体像が見えてきたので、

それをまとめようと思います。

 

 

 

 

 

上場している企業はわずか2社 まだまだ伸び盛りの業界

就労移行支援事業の企業第一号は、株式会社LITALICOです。

設立は2005年ですから、14年前ですね。

 

そして、その次が業界2番手の株式会社Welby(ウェルビー)。

2011年設立なので、LITALICO設立から6年も先のこと。

この時期には、他にも企業が立ち上げられてきました。

ちなみに、業界3番手の株式会社Melkは、2012年設立。

 

まだ始まって14年しか経っていないこの業界。

実際株式上場した企業は、LITALICOとウェルビーの2社のみです。

LITALICOの上場が2016年、ウェルビーは2017年。ほんと最近ですね。

 

そして、最近他社も少しずつ上場を目指すようになってきたようです。

例えば、3番手のMelkなどですね。

 

各社とも、今後事業を拡大していきそうな雰囲気を醸し出していますが、

つまり、それはまだまだ伸び盛りの業界だということが言えるでしょう。

 

 

就労移行支援だけをやっている企業は給与水準が低い

こちらのテーマに関しては、前回のブログでも書いています。

www.yiqing.site

 

LITALICOは、就労移行支援事業以外にも、

 以下の事業を展開しています。多いですよね。

 

・LITALICOジュニア(学習支援事業)

・LITALICOワンダー(IT教育事業)

・LITALICO発達ナビ(情報発信事業)

・LITALICO仕事ナビ(障害者向け就職サイト事業)

・LITALICOキャリア(人材紹介事業)

・LITALICOライフプランニング(ライフプランニング事業)

・LITALICO研究所(研究所機関)

 

多いと言ったのは、他の企業はここまで事業展開していないんです。

ウェルビーでも、学習支援事業と定着支援事業くらいでしょうか。

3番手のMelkは、IPOの準備をしていますが、

まだ就労移行支援事業一本でやっているようです。

 

そして、LITALICOは、利益率が決して高くない就労移行支援事業のそれを

補うように、他の事業を展開しており、

実際従業員の給与待遇も高めなんですね。

 

それ以外の企業は、だいたい同じくらいの給与水準です。

ウェルビーが若干いいかな、という感じ。

 

これから各社が事業拡大していって、

現場で働く支援員の方々の待遇がよくなるといいなぁ、と切に思います。

 

 

会社によって毛色が異なる

各社の面接を受けに行くと、

それぞれ個性がにじみ出ているのが感じられました。

 

LITALICOワークス

 

とりあえずオシャレ。オフィスも社員もオシャレ。

そして、自由な雰囲気ですね。

オフィスも、家具がどれもカラフルで賑やかだし、

コワーキングスペース的な感じで、

それぞれ好きな場所でパソコンに向かって仕事したりしてました。

社員はオフィスカジュアルのような私服のようなラフな格好。

会話をしていても、なんだか友だちと話してるような感覚さえしてきました。

 

ウェルビー

www.welbe.co.jp

 

こちらはカッチリビジネスな雰囲気。

もちろん福祉の会社ですから、それなりの柔らかさも感じましたが。

オフィスもとっても小綺麗ですし。

社員さんは、みんなスーツでしたね。

事業所ではオフィスカジュアルでお仕事しているとのこと。

人によっては、社員さんが冷たい、と感じる方もいるみたいです。

 

ちなみに、ウェルビーの採用担当の方曰く、

「LITALICOさんは『家』に近い印象で、

ウチは『オフィス』に近い感じでやってます」

とのことでした。その通りだなぁ。

 

Cocorport(旧社名:Melk)


一言で言うと、元気いっぱい!な印象でした。

オシャレを目指しているけれど、どこか隙があって、ちょっとダサい感じ。

社員さんはスーツだったり、オフィスカジュアルだったり、

私服に近い格好だったり、と色々でしたね。

みなさん、元気いっぱいで、印象はよかったです。

 

このブランドイメージの話だけでなく、

次に話す「ビジネスかサービスか」というテーマも、

企業による毛色が違う、というのにつながってきます。

 

 

ビジネス優先か、サービス優先か

これは、ざっくり言うと、

「売上が大事か、利用者さんへの細かなサービスが大事か」

という話です。

 

多くの就労支援事業所は、

現場の支援員が、利用者さんの対応と同時に、

関係機関への営業・広報活動も行っているようです。

 

売上を上げようとすると、

病院やクリニック、ハローワーク、役所の福祉関係課、

各種支援センターなどに、

利用者さんを紹介してもらう必要があります。

 

なので、いわゆる営業職の仕事とは違いますが、

関係機関への訪問と事業の紹介、の業務があります。

 

ですが、多くの支援員の方々は、

そもそもこれまで行政に守られた社会福祉法人のような職場にいた方々で、

ボランティア精神というか、ホスピタリティを持って仕事をしたい、

という情熱溢れる方々が多いのでしょう。

売上や利益を重視する一般企業とは違う畑にいた方々に、

営業活動をしてほしい、と言っても、

なかなかなじめない方もいるんでしょうね。

 

まぁ、それだけでなく、

単純に支援の時間を割いて営業活動をすると考えると、

支援に情熱を持っている支援員さんたちは、

営業活動になるべくリソースを割きたくないと思うのは自然なことです。

 

それで、各社の面接を受けてわかったのは、

上場している、もしくは上場しようとしている企業は、

営業活動、つまりビジネスに力を入れるようにしているということです。

そして、まだ小さい企業はサービスに重きを置こうとしている、

といったことでした。当たり前といえば当たり前ですね。

 

ただ、一方で、

営業活動に力を入れている大きな企業のサービスに不満を持って、

サービスに力を入れている小さな企業の事業所に移ってきた、

という利用者さんも、少なからずいます。

 

これから、ビジネス優先の企業か、サービス優先の企業か、

どちらがこの業界で勝ち残っていくのか、見ものですね。

 

ちなみに、個人的には、

サービス優先の企業に勝ち残っていってほしいです。

もしくは、営業優先の企業にはそのしくみを改善してほしいですね。

 

というのも、

例えば精神障害を持つ利用者さんへの対応がずさんになる、

というのは、その利用者さんの人生を狂わすことにもなりかねませんから。

それに、事業所内のしくみ、例えばプログラムの内容が適当で、

結局利用者さんが就職先の企業に定着できず、

半年以内にやめてしまうようでは、就労移行支援事業の存在意義は

とても小さいものになってしまいます。

企業側もクライアント側も、誰も幸せになれないんじゃないかなぁ。

 

 

他にも気づいたことがあったので、

今後追記していきます。

 

今回の記事の内容、

転職活動や、既にこの業界で働いている方に参考にしていただければと

思います。