カウンセラーいーちんのブログ

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ぼくがメールカウンセラーになりたいと思った理由(わけ)③否定したくない

こんにちは、いーちんです。

 

ぼくは現在、主に恋愛をテーマに、

メールカウンセリングサービスをしています。

 

coconala.com

 

なぜぼく自身がメールカウンセリングをしようと思ったのか、

まとめたことがなかったので、

4回に分けてまとめた記事を書こうと思っています。

 

その3回目です。

関連記事:ぼくがメールカウンセラーになりたいと思った理由(わけ)①家族と心理 - ぼくは恋愛でここまで大きくなりました

関連記事:ぼくがメールカウンセラーになりたいと思った理由(わけ)②駆け込み寺でありたい - ぼくは恋愛でここまで大きくなりました

 

 

【理由③】

否定したくない

 

「その人のせい」だけではない

 

前回の記事でも書きましたが、

困っている人、世間から批判されるような人にも、

それぞれ背景事情があると書きました。

 

とりわけ感情についてはそれが言えると思います。

 

「苦しいんです」

「憎いです」

「不安です」

 

といった感情は、

背景事情によって、さまざまです。

「不安」ひとつとったとしても、

その意味合いや深さは異なります。

 

なので、

結局その感情を知っているのは、

その人自身以外、誰もいません。

 

その時点で、

 

「そんなことオレにはわからない」

 

と他人事として受け止め、

関わろうとしない人も

世の中にはたくさんいます。

 

つまり、

当事者に起こっている事態は、

その人自身の問題であって、

自分の責任と能力で解決するしかない、

と思っているんでしょう。

 

これは、いつぞやから

よく言われるようになった「自己責任」

というものと同じだと思います。

 

すべての問題は自己責任。

だから、自分でなんとかしましょう。

その人の問題は、その人の力で解決して

完結させましょう、ということ。

 

もちろん、「自己責任」にあるのは

負の側面だけではありません。

 

なんでも「自己責任」であるなら、

それだけ世の中が自由になった、とも言えるからです。

 

 

ただ、個々人に起こる問題は、

それが個々人だけで完結することではないのも事実です。

 

例えば、

うつ病になった人がいたとします。

その原因は、過度の時間外労働だったとします。

であれば、

その問題の根源にあるのは、

月150時間を越えるような残業を

法律上ゆるしている行政にも問題があります。

労働人材の減少で、一人当たりの労働量が増えている、

現在のその国の経済状況にも、原因があるかもしれません。

 

ですから、

個々人の問題には社会的背景が

隠れていることが往々にしてあるんです。

 

もっとシンプルに言えば、

ひとりで解決できない問題も、

この世にはある、ということです。

 

というわけで、話を最初に戻すと、

ひとりひとりが感じている感情には、

どれも否定できるもの、

「そんなふうに感じるのは間違いだ!」

と言えるようなものはないはずなんです。

どこかに根拠や原因があるはずですから。

 

 

そこにある感情を認める

ただ、だからといって、

その感情をそのまま放置していても、

何の解決にもなりません。本人は苦しいまま。

 

そこでまず、

そこにある感情を認めること

がスタートになります。

 

例えば、

「就職先がなくて、将来が不安だ」

という人がいたとします。

まずは、その「不安」を認めます。

 

当事者であれば、心の中で

「不安だ不安だ不安だ…」

と呪文のように唱えてもいいでしょう。

とりあえずはそこにある「不安な自分」を

受け入れます。

 

身近な友人や家族であれば、

「そうなんだね、不安なんだね」と

当事者の気持ちを受け入れてあげる。

そうすれば、当事者は

「あぁ、この不安はここにあっていいものなんだ」

と思えるはずなんです。

 

すると、ようやくスタート地点に立てます。

「じゃあ、この不安をどうしたらいいのだろう」

 

この「どうしたらいいのか」というのが、

前向きになり、

自分でなんとかできるかもしれない、と

当事者が感じている証拠です。

 

 

根性論はサヨウナラ

ですから、

昔の高校の部活のような根性論は、

まったくもって効果を持ちません。

 

「不安なんて妄想だ!気合いで打ち消せ!」

 

いや、消えないし!w

こんな指導をされたら、

そこにある感情は心の奥底に

澱(おり)のように溜まっていってしまいます。

 

もっと言い方を変えたらいいんですがね。

 

「不安は反骨心や負けん気に転換しろ!」

 

とか?w

まぁ、とにかく、

根性論は、感情論であって、

理に沿っていないんですよね。

 

 

ですから、

ぼくは、すべての人の抱く感情と、

そのときの彼らの状況を

否定したくはないんです。

 

とにかく一度受け入れたい。

そこからはじめましょう、と

声を大にして言いたい。

 

知らんぷりとかしない。ないがしろにもしない。

しっかり向き合って、突き詰めて、

一体そのクライアントさんには、

どんな感情が根っこにあるのか。

そして、どんな感情を受け入れたら、

その人が楽になるのか、見極めたい。

 

その作業は、ときに

当事者ひとりだけではたいへんなはずです。

客観的な視点、第三者からの指摘が有効なことがありますから。

 

その手助けをしたい、

そう思って、メールカウンセラーをしています。

 

 

もちろん、ぼくだって同じような問題を

日々抱えています。

その苦しみやつらさを知っているから、

苦しみやつらさを抱えている人たちの力になりたい、

と強く思うようになったのかもしれませんね。

 

関連記事:ぼくがメールカウンセラーになりたいと思った理由(わけ)④人と向き合いたい - ぼくは恋愛でここまで大きくなりました