後悔はしないほうがいいけど、長谷部誠でも「1%の後悔」はあったのだから
こんにちは、いーちんです。
2018年ロシアW杯。
日本代表の戦いが終わり、選手団が帰国しましたね。
2002年日韓W杯から、ずっと日本代表ファンをやってきた
ぼくにとっては、この16年間の歩みと、
今回の日本代表の闘いっぷりは、むっちゃ胸を打つものでした。
決勝T1回戦のベルギー戦後は、
悔しくて久々に涙出てきましたからね。
さて、帰国後の記者会見で、
主将の長谷部誠がこんなコメントをしていましたね。
「帰りの飛行機でも外の雲を見ながら感傷に浸っていたんですけど、
今は99%の満足感と1%の後悔、
その後悔はこれからのサッカー人生に繋げていけるようやっていきたいと思う」
この言葉を聞いて、思い返すことがあったので、
書きたいと思います。
キーワードは「後悔」です。
- 後悔はしてはいけない?
- 後悔をしないようにする弊害
- 後悔をコントロールするのは難しい
後悔はしてはいけない?
昔、バックパッカーをしていたときのこと。
旅先で出会った20代の男性Oさんに言われた言葉が、
ずーーーっと頭にありました。それは、
「後悔はしないほうがいい」
文脈的には、
失敗はしてもいいけど、後悔はしないほうがいい、
といった類いのものだったように思います。
それを聞いたぼくは、
「後悔」というものが、人生のなかで最も悪いものだと、
勝手に思い込んでしまったんですね。
それで、一種のポリシーのようにして、
これまで10年近くを生きてきたように思います。
もちろん、後悔はしないほうがいいですよね。
「事実は変えられないが、真実は変えられる」という記事を書きましたが、
後悔は「事実」ではなく「真実」のほうなんですが、
そのなかでも、「後悔」という思い込みは、修正が難しい、
と当時のぼくは思い込んだのでした。
関連記事:「事実は変えられないが、真実は変えられる」と思うエピソードありますか? - ぼくは恋愛でここまで大きくなりました
後悔をしないようにする弊害
後悔をしないようにして、
もちろん後悔は減ったように思いますが。
後悔はしてはいけないと思い込んでいたので、
過去の出来事をポジティブに受け止めようと
思い込みでねじ伏せたのだと思います。汗
しかし、もっと大きな弊害があります。
それは、失敗を恐れる、ということです。
厳密には、判断ミスを恐れる、ということ。
とすると、
判断のスピードが遅くなるんです。
「選べない症候群」ですね。
「選べない症候群」は、
いつしか「オレ、優柔不断だから障害」となり、
自分を正当化しはじめます。
一種の開き直りですね。
結局、
後悔を恐れる
→失敗を恐れる
→決めることを避ける
→決めなきゃいけないことが澱のように頭のなかに溜まる
→ストレス発生 →決められない
→自己嫌悪
→ストレス発生 →決められない …
という悪循環に陥ってしまいました。(ぼく自身の話です)
いやー、人間の価値観や思い込みって恐いですねー
後悔をコントロールするのは難しい
長谷部選手の言葉の意味をもう一度振り返ってみましょう。
「帰りの飛行機でも外の雲を見ながら感傷に浸っていたんですけど、
今は99%の満足感と1%の後悔、
その後悔はこれからのサッカー人生に繋げていけるようやっていきたいと思う」
彼の「1%の後悔」は、
これまでのサッカー人生を振り返ったときに、
招かれざるして起こってしまった「後悔」だった、
と言えるでしょう。
つまり、
毎回の試合で、たくさんトライして、
たくさん失敗して。
その失敗のなかのいくつかが後悔として残っている。
それが感覚的には「1%」くらいだった、と。
だから、
後悔はコントロールできないんですよね。
少なくとも、失敗を恐れずに
トライしつづける人にだけ、
後悔が訪れる可能性があるってことなんだと思います。
そして、起きてしまった後悔を、
「これからのサッカー人生に繋げていけるよう」にやっていく、
しかできないですよね!?
だって、もう起きてしまったんですから。
後悔の原因となった「事実」は変えられないわけで。
であれば、それに対して今感じてる「真実」を変えるために、
今後アクションを起こして、
その「事実」が起きてくれてよかった、
後悔するような出来事があってよかった、
と思えるようにする、ってことですね。
だから、
後悔を恐れないこと。
後悔は苦しいですけどね、ほんと、
胸が締め付けられるような想いになりますし。
けど、そこで前を向けるように。
少し休憩してもいいんで。
そこがポイントなのかもしれませんね。